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濤声

 

ミサキ風が吹く

乾いたはずの心と引く 影の重さの間に

湿った声

濤に消され溶けて逝く

人はまた過つ

 

叫んでも聞こえない? 返事して、ねぇ?

見つめてる先にさえ 届かない歌

 

耳鳴りの中

濁ったままの瞳で 答えの出ない問い纏って

漏らした声

砂の上の楼閣

私もまた過つ

 

足掻いても見えないの? 振り向いて、ねぇ?

気付いてよ 気づかないの? なら、、、

 

今に すぐに 血を流して

近く 側に 居れるなら

ポツリ ポツリ そう流すよ

ずっと ずっと 枯れる迄

 

だけど だけど そんな事

きっと きっと 笑うから

ポツリ ポツリ 流すのなら

涙にするよ

 

叫んでも足掻いても 気付かない?ねぇ?

届けたい気持ちさえも

届かない

 

この声が枯れる迄 歌うから。

ねぇ。

いつかはそう 気付いてよ

 

「届かない歌」

 

 

 

 

 

 

 

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