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銀色の月

 

届かない声 空に溶けて

渦巻いていく光

迫り来る足音は形を変え

歪んでく音と鳴り響く

 

遠く交差する影

そっと見つめて

 

描き続けた 夢の その先は

気がつけばいつからか 霞みがかった

朧の月夜に照らされた

偶と像とを結ぶ桃源郷

今手の中に残る物は偶

朽ち果ててゆく未来は像と共に

両手から零れ落ちてく

 

淡く光る月の影

消える声を照らして

 

夜空に浮かび上がる満月の

光の中囁くいつかの声と

結ばれた偶と像の夢

手の中にあるそれが全てでも

描き続けた夢をその先へ

朽ち果ててゆく未来を偶と像で

戦い続けるいつまでも。

 

描き続けた夢を

月に照らされた声と共に今

生きてる証を刻め。

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